『さわるめいろ』


村山むらやま純子じゅんこちょ) 小学館しょうがくかん 2013年

副題ふくだいは「てんじつき さわるえほん」、不自由ふじゆうでもそうでなくてもみんなでたのしめる迷路めいろ絵本えほんです。

この絵本を目を(つむ)りながらやってみてください。とても(こわ)いです。普段(ふだん)、わたしたちは視覚しかくによって物事(ものごと)把握(はあく)し、まさにさきを「見通みとおして」いるわけですが、視覚を(さえぎ)られたときには自分じぶんがどの方向ほうこういているのかさえからず、ちすくんでしまいます。

ここで、信頼(しんらい)できるパートナーの(にぎ)りながらやってみてください。あらふしぎ、こわさ・心細こころぼそさがかるくなり、安心感あんしんかん勇気ゆうき()いてきます。どもが手つなぎや()っこをもとめる気持きもちをぜひ体験たいけんしてみてください。

(2023年7月 再掲さいけいにあたり加筆修正かひつしゅうせいしました)